【コラム】大掃除は12月から週1回でOK分けてやる掃除が、いちばん続く理由と実践アイデア

前回のコラムでは、
「年末に一気に大掃除をするのが、なぜこんなにつらく感じてしまうのか」
についてお話ししました。

仕事や子育てで忙しい毎日の中、寒さも増す年末に、まとまった時間と体力を使って掃除をするのは、想像以上に大変です。
それでも「大掃除は年末にまとめてやるもの」というイメージがあるため、無理をしてしまい、結果的に途中で終わってしまう。そんな経験をされた方も多いのではないでしょうか。

今回は、その考え方を少しだけ変えてみるご提案です。

大掃除は「年末に一気」じゃなくていい
まずお伝えしたいのは、
大掃除は必ず年末にまとめてやらなければいけないものではないということです。

12月に入ったら、少しずつ、無理のないペースで進める。
それだけで、大掃除のハードルはぐっと下がります。

特に、共働きや子育て世代のご家庭では、
平日は忙しくて掃除に時間を取れない
休日は家族の予定が優先になりがち
まとまった自由時間が取りづらい
という状況が多いものです。
だからこそ、「週1回」「短時間」「分けてやる」という考え方が、とても相性が良いのです。

週1回×4〜5回で考える大掃除

おすすめしたいのは、
12月から週1回、4〜5回に分けて行う大掃除です。

1回あたりの掃除時間は、60〜90分程度。
「今日はここまで」と決めて終えてもOKです。

たとえば、こんなスケジュールはいかがでしょうか。

4回で終わらせる基本プラン

① キッチン・水回り(1週目)
シンク・排水口
コンロまわり
電子レンジ・冷蔵庫の簡単な拭き掃除
水回りは汚れが溜まりやすいので、早めに手をつけるのがおすすめです。

② お風呂・洗面所(2週目)
浴室のカビ・水垢
洗面台・鏡
換気扇(可能な範囲で)
寒くなる前、または比較的暖かい日に行うと負担が減ります。

③ リビング・寝室(3週目)
床の拭き掃除
家具のホコリ取り
窓やサッシの簡単掃除
毎日使う場所を整えると、家全体がすっきり感じられます。

④ 玄関・収納・細かいところ(4週目)
玄関のたたき
下駄箱の整理
気になっていた細かい場所

「ずっと気になっていたけど後回しにしていたところ」を中心に。
体力に不安がある方は5回プランでも
「4回でも大変そう…」と感じる方は、無理に詰め込む必要はありません。
5回以上に分けても大丈夫です。11月から30分ずつ、8回でもう良いと思います。とにかく、一気にやらないこと。

大掃除に“正解の回数”はありません。
大切なのは、「続けられること」「途中で嫌にならないこと」です。

分けてやる大掃除のメリット

では、分けてやる大掃除にはどんな良さがあるのでしょうか。

① 体力的に楽
一度に全部やろうとしないので、疲れが溜まりにくくなります。
「今日はこれだけ」と決めていると、気持ちにも余裕が生まれます。

② 集中力が続く
短時間で終わるため、ひとつひとつの作業に集中できます。
結果的に、仕上がりに満足しやすくなります。

③ 寒さの負担を減らせる
12月前半の比較的暖かい日に水回りを済ませておくことで、年末の寒い時期に無理をしなくて済みます。

④ 年末が気持ちよく過ごせる
大掃除がほぼ終わっている状態で年末を迎えられると、
「まだあれもこれもやらなきゃ…」という焦りがなくなります。

「完璧な大掃除」を目指さなくていい

分けてやる大掃除で大切なのは、完璧を目指さないことです。

全部ピカピカにしなくてもいい
今年はここまでで十分
無理をしないことを優先する

こうした考え方は、家事代行の現場でもとても大切にされています。
家事代行サービスの現場で多くのご家庭を見てきましたが、「無理をしない掃除」の方が、結果的に長く続き、満足度も高いと感じています。


次回予告

次回はいよいよ、
「一気にやる大掃除」と「分けてやる大掃除」を比べてみる回です。
どんな人が一気型に向いている?
分ける掃除が合わないケースは?
年末にどうしても手が回らないときの選択肢
についてお話しします。

「今年はもう時間がない」「正直、自分でやるのは大変…」
そんな方にも役立つ内容になる予定です。

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