私たちは日々の生活の中で、様々な「貰い物」を受け取ります。誕生日プレゼント、旅行のお土産、クリスマスプレゼントなど。また記念の品や思い出の写真やモノ、日々増えていくものです。特に、「思い出の品」や「写真」「記念品」「人からいただいたプレゼント」は大多数の人にとって捨てにくいものです。しかし、全てを大切に保管し続ける事は難しいですよね。時には処分することを考えなければなりません。
こうしたものには、「くれた人の気持ち」など感情がからみついているため、簡単に捨てることは出来ません。今回は「人からもらった贈り物」を中心に捨てにくいモノを無理なく手放すための考え方や具体的な方法を紹介します。大切なのは、自分の生活をスッキリとさせることです。

大前提として、「捨てたくない」なら、無理に捨てる必要はありません。それはあなたにとって必要なモノであり、捨てるべきものではありません。もらったモノだけど、いらないから捨てたい。だけど捨てると相手に悪い、と思っている場合に捨てましょう。

貰い物を手放しにくい理由

貰い物を捨てるのが難しいのは、いくつかの心理的な要因があります。

相手の気持ちを考えてしまう
せっかくもらったのに、捨てるのは申し訳ないと感じてしまう気持ちが強く働きます。特に家族や恋人、仲の良い友人など、身近な人からの贈り物は、捨てることで相手との関係が悪くなってしまう心配があります。

思い出がある
プレゼントとしてもらった時の嬉しかった気持ちや、相手の事が思い出され、単なる「モノ」ではなく、記憶の一部に感じてしまっている事があります。

まだ使える・いつか使うかもしれない
これは貰い物や思い出の品に限ったことではありませんが、使っていないから勿体ない、今は使っていないけれど、いつか使うかもしれない、と思うと、なかなか捨てる判断が出来ません。

人からもらったプレゼントを捨てるコツ

捨てたいと思っている時点ですでに役目を終えている
「捨てたい」と思っているということは、そのプレゼントは自分にとって重荷で既に不要なものになっています。こんまりさん流に言えば、「ときめかないモノ」です。
そういうものは、持っているだけでコストになります。物理的に場所を取るだけでなく、心の重りにもなってしまいます。

役目は果たしたと考える
プレゼントは「貰った瞬間」に役目を果たしていると考えましょう。贈り主はあなたが喜ぶことを願って贈ってくれたので、その気持ちを受け取った時点で目的は果たされています。

物は捨てて、感情はもらっておく
物に感情がくっついているのなら、その「モノ」と「感情」を切り離して考えれば、うまく捨てられるのではないでしょうか？
プレゼントに付随している感情は「贈ってくれた相手の自分を思ってくれる気持ち」です。
これに応えるために、プレゼントはありがたくいただきます。この時点で「感情」は受け取りました。「モノ」はあくまできっかけであって、感情とは別のモノとして扱います。

忘れずにいればいい
貰い物を処分してしまうと貰った事を忘れてしまうという不安がある人は、「誰」に「何」をもらったかはメモしておけば良いでしょう。

意外と聞かれない
もしも貰い物を捨てた場合、貰った相手にその事実を伝えるでしょうか？伝える必要はありません。「この前プレゼントした○○、今使っている？」なんて聞いてくる人はいるでしょうか。実際、ほとんどいないのではないでしょうか。逆に、自分が人にプレゼントをした後、プレゼントの処遇を聞いたことはありますか？まずないのではないかと思います。もし聞かれたら、どうしてもほしいと言われたから家族に譲った、と答えれば問題はないはずです。もちろん捨ててしまったことは相手に伝えなくて良いです。

手放し方

人に譲る
捨てる事に罪悪感が強い場合はこの方法があります。ただしこの方法は譲った人に捨てる罪悪感を流しているだけとも言えます。相手が本当にほしいと思っているのであれば問題はありません。この方法のメリットは、譲られた人にとってはそのモノに感情がまとわりついていないことです。「これ買ったんだけどもう要らないものなんだ」と言ってあげれば相手も要らなくなった時に処分しやすくなります。

売る
貰ったものをお金に換えてしまう、という新たな罪悪感が生まれてしまう場合もあり、あまりおすすめの方法ではありませんが、捨ててしまうよりも誰かに使ってもらう方が良いと思えるのであれば有効な方法です。ただしフリマアプリなどで売る場合は、売れるまでに時間がかかる場合があり、処分が進みません。

捨てる
捨てる事が一番おすすめです。自分で責任を持って処分する。これが一番速く処分出来る方法です。貰い物や思い出の品を処分出来るようになると、その他の物を処分するのがとても楽になります。今後、断捨離や片付けをする上でも有効です。

まとめ

繰り返しになりますが、貰い物は捨てていいのです。罪悪感を覚える必要はありません。
物を手放す事は相手の気持ちを無下にするものではありません。大切なのは、感謝の気持ちを忘れずに、無理なく整理することです。貰い物の本来の目的は、あなたを喜ばせることにあります。その目的が果たされたのなら、物の役目は終わっているのです。あなたが「モノ」に縛られる事なく、快適に暮らすことが大切です。