【コラム】冷凍保存を上手く使って美味しく節約生活&食品ロスを防ごう~野菜編~

冷凍に向いている意外な野菜も活用して、食品ロスゼロを目指そう

近年、物価の上昇や環境問題への意識の高まりから、「食品ロスを減らす」ことが多くの家庭のテーマとなっています。その中で、注目を集めているのが“冷凍保存”という手段。特に、野菜類を中心とした冷凍テクニックを覚えておくと、食材を無駄にすることなく、調理の時短にもつながり、一石二鳥です。
今回は、冷凍に向いている野菜とその上手な冷凍方法をご紹介していきます。「冷凍保存向きではない」という先入観がある食材があるかも知れません。

1.冷凍保存のメリット

冷凍保存の最大の利点は、食材の鮮度を長く保ち、保存期間を延ばせること。安売りでまとめ買いした食材も、冷凍庫にストックしておけば、すぐに傷む心配がありません。また、下ごしらえを済ませて冷凍しておくことで、調理時間を大幅に短縮でき、忙しい日常でもバランスの取れた食生活を維持しやすくなります。また、食材によっては冷凍することで旨味がアップするものまであります。

2.冷凍に向いている野菜

もやし
もやしは傷みやすい野菜の代表格。スーパーなどでとても安価に販売されていますが、足が早いのも安さの一因と言えるでしょう。冷蔵庫で数日もすると変色やぬめりが出てしまうこともありますが、実は冷凍保存が可能です。
冷凍方法:洗って水気をしっかり切り、キッチンペーパーで拭いてから保存袋に平らに入れて冷凍。加熱調理の際は凍ったまま炒め物やスープに。
ポイント:食感はシャキシャキからやや柔らかめになりますが、加熱料理には問題なし。

大根
大根は冷凍に向かないと思われがちですが、部位によって使い分ければとても便利です。
冷凍方法:煮物用には輪切りや半月切りにして下茹でしてから冷凍。おろし用にはすりおろして小分けして冷凍可能。
ポイント:冷凍することで細胞が壊れ、味がしみやすくなり、煮物やおでんに最適。大根おろしも自然解凍で元通り。

たまねぎ
たまねぎは冷凍することで辛味が抜け、炒め物やスープに使いやすくなります。様々な料理に使えますし、冷凍して常備しておくととても便利です。
冷凍方法:薄切り・みじん切り・くし切りなど調理目的に応じてカットし、保存袋で冷凍。
ポイント:炒め物に使うと水分が出やすくなりますが、時短料理には大助かり。カレーのベースなどに便利です。

こんにゃく
こんにゃくを冷凍?意外に思われるかもしれませんが、冷凍することで別の食感が楽しめます。
冷凍方法:一口サイズに切って水気を拭き取り、保存袋で冷凍。使うときは自然解凍か、熱湯で戻して使う。
ポイント:冷凍することで繊維質が変化し、弾力が減ってスポンジ状になり、味がしみ込みやすくなります。煮物におすすめ。

きのこ類(しいたけ、しめじ、えのき)
冷凍に非常に向いている食材で、冷凍によってうま味が増します。
冷凍方法:石づきを取って小房に分け、保存袋に入れて冷凍。凍ったまま炒めたり煮たりできます。

ピーマン・パプリカ
洗ってヘタと種を取り、細切りや乱切りにして冷凍。色も残りやすく、炒め物やスープに。

キャベツ・白菜
ざく切りにして冷凍しておけば、炒め物やスープにそのまま使えます。冷凍で柔らかくなるため、火の通りも早くなります。

 

3.冷凍保存のコツ

•水分をしっかり切る: 水分が多いと冷凍時に霜がつきやすく、食感が悪くなります。
•下処理をしてから冷凍: 調理にすぐ使えるようにカット・加熱してから冷凍すると便利。
•小分け保存: 一度に使う量を考えて小分けにしておくと、使い勝手が格段にアップ。
•ラップ+保存袋で二重密封: 冷凍焼け防止のため、しっかり空気を抜いて保存しましょう。

4.食材を無駄にしない工夫

買ってきた野菜の「使い切れなかった分」を捨てるのではなく、「とりあえず冷凍」する意識が大切です。また、冷凍庫の中を定期的にチェックし、古いものから使うようにしましょう。
さらに、冷凍した食材を活かした「冷凍食材レシピ」をいくつか覚えておけば、忙しい日にもすぐに一品作れるので時短にもつながります。

まとめ.冷凍食材で賢く節約・エコ生活

食品ロスを減らすことは、家計の節約にも環境負荷の軽減にもつながります。少しの手間で、いつもの料理をもっと楽に、おいしく、サステナブルに変えることができる冷凍テクニック。あなたもぜひ、今日から取り入れてみてください。
いかがでしたか?
「冷凍できるなんて思わなかった!」という食材も、実は上手に保存すれば大活躍。これらの知識を活かして、食品ロスゼロのキッチンを目指しましょう。

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