年末が近づくと、頭の片隅に浮かんでくる「大掃除」という言葉。
やらなきゃいけないとは思っているけれど、正直なところ、
忙しくて時間が取れない
寒い中で掃除をするのがつらい
どこから手をつけていいかわからない
そんな気持ちを抱えている方も多いのではないでしょうか。
特に、子育て世代や共働きのご家庭では、12月は一年の中でも特に慌ただしい時期です。仕事の締め、学校や保育園の行事、年末年始の準備…。気づけば「大掃除は年末にまとめてやればいいか」と後回しになり、いざ取りかかろうとした頃には、体力も気力も残っていない、ということも少なくありません。
実はこの「年末に一気に大掃除をする」というやり方そのものが、今の暮らし方に合わなくなってきているのかもしれません。
「年末に一気にやる大掃除」が当たり前だった時代
少し前までは、年末に家族総出で大掃除をする、という光景がよくありました。時間に比較的余裕があり、家族の人数も多く、分担しながら一日かけて掃除をすることができた時代です。
しかし今はどうでしょうか。
共働きで平日はフルタイム勤務
土日は子どもの予定で埋まりがち
家事も育児も「一人で抱えがち」
こうした生活スタイルの中で、「年末に丸一日使って大掃除をする」のは、現実的にかなりハードルが高くなっています。
それでも「大掃除は年末に一気にやるもの」というイメージだけが残っているため、無理をして取りかかり、結果的に途中で力尽きてしまう。
この流れに心当たりがある方も多いのではないでしょうか。
一気にやる大掃除がつらく感じる理由
年末の大掃除がつらくなる理由は、決して「やる気がないから」ではありません。
いくつかの現実的な理由があります。
① 年末はとにかく忙しい
12月は、仕事の締め切りや年末調整、学校や保育園の行事、年末年始の準備など、やることが一気に増えます。
「掃除だけに集中できる日」を確保すること自体が難しいのです。
② 体力・集中力が続かない
朝から掃除を始めたはずなのに、
気づけば昼過ぎにはぐったり
夕方には「今日はここまででいいか…」
という経験はありませんか?
掃除は思っている以上に体力を使いますし、集中力も必要です。一気にやろうとすると、どうしても後半は雑になりがちです。
③ 寒さによる負担
12月後半は気温も低く、水回りの掃除は特につらくなります。
手が冷える、換気がつらい、体がこわばる…。
寒さは、掃除の大きなハードルになります。
④ 結局「気になるところ」が残る
頑張って掃除をしたはずなのに、
換気扇は手つかず
窓は後回し
収納は見て見ぬふり
というように、「やりきれなかった感」が残ってしまうことも少なくありません。これでは、せっかくの年末も気持ちよく迎えられませんよね。
一気にやる大掃除のメリット・デメリット
もちろん、一気にやる大掃除にも良い点はあります。
メリット
○一日で終われば達成感がある
○スケジュールがシンプル
○家族で一斉に取り組める場合は効率が良い
デメリット
○体力的・精神的な負担が大きい
○時間が確保できないと成立しない
○途中で妥協しやすい
○年末の貴重な時間を消耗してしまう
特に、共働きや子育て中のご家庭にとっては、デメリットの方が大きくなりがちです。
「毎年つらい」と感じるのは、あなただけではありません
家事代行サービスを行っていると、
「毎年、大掃除が憂うつで…」
「やろうとは思うんですが、結局終わらなくて」
という声を本当によく耳にします。
大切なのは、「ちゃんとやれない自分がダメ」と思わないこと。
今の生活スタイルに合わないやり方を、無理に続けているだけかもしれません。
では、どうすればもっと楽に、気持ちよく大掃除ができるのでしょうか。
次回予告
次回のコラムでは、
「大掃除は年末に一気にやらなくてもいい」という考え方をご紹介します。
12月から週1回ずつ分けてやる方法
共働き・子育て世代でも無理なく続けられる掃除の分け方
「完璧を目指さない」大掃除のコツ
について、具体的にお話しします。
「毎年大掃除がつらい」と感じている方に、少し気持ちが楽になるヒントをお届けできればと思います。






