【コラム】料理が苦手な人が陥りやすいこととは?コツを掴んで簡単上達!

これであなたも“お料理上手”

料理が苦手な人が陥りがちな落とし穴と、上達するためのヒント集

「料理が苦手」「うまく作れない」「レシピ通りにしてるのに、なぜか美味しくならない」——そんな悩みを抱えている人は意外に多いものです。

でも安心してください。料理の苦手意識は生まれつきのセンスではなく、“ちょっとした知識と準備不足”が原因であることがほとんど。つまり、誰でも正しいコツを押さえれば、必ず“料理上手”への道は開けます。

今回は、料理が苦手な人が陥りやすいミス、苦手な理由、そして上達のためのコツを分かりやすくご紹介します。この記事を読み終えるころには、「料理ってちょっと楽しいかも」と思ってもらえるはずです。

 

■ なぜ料理が苦手なのか? その“本当の理由”

料理が苦手な人には、共通する理由やパターンがあります。自分に当てはまる項目がないかチェックしてみてください。

 

1. 段取りが苦手・手順をイメージできない

料理が苦手な人の多くは、“準備”と“手順”を把握しないままスタートしてしまいます。その結果、「あれ?今何するんだっけ?」「切るの忘れてた!」「火が強すぎて焦げた!」というパニックに。

→ 料理は「準備8割、調理2割」。先に材料を切りそろえ、調味料も出しておく“段取り力”が命です。

 

2. レシピを読み飛ばす・自己流で進める

途中でレシピ通りに作らなくなったり、「たぶんこうかな」で進めてしまうと、失敗しやすくなります。特に初心者には“勘”が通用しません。

→ まずはレシピを丁寧に読み、工程全体を理解してから調理に入るのが◎。

 

3. 味見をしない

料理がうまくならない人ほど、味見をしない傾向があります。完成したあとで「なんか違う…」となっても手遅れです。

→ 途中で少しずつ味見をして、味の変化を確認することが、味覚の成長にもつながります。

 

4. 調味料の分量を測らない

「大さじ1ってこのくらい?」と目分量で進めてしまうと、毎回違う味になってしまいがちです。これは失敗のもと。

→ 初心者ほど“きちんと計量”が大切。慣れるまでは、きっちり量って正確に調理しましょう。

 

5. “レベルに合わないレシピ”を選んでいる

料理が苦手な人に限って、なぜか「手の込んだ映えレシピ」に挑戦しがちです。結果、途中で混乱し、失敗して「やっぱり料理向いてない」と落ち込んでしまいます。

→ 最初は“簡単なのに美味しい”レシピからスタートするのが成功の鍵。

 

■ 料理が上達するための5つのコツ

では、どうすれば“料理上手”に近づけるのでしょうか? 難しい技術ではなく、「明日から実践できる」基本のポイントをご紹介します。

 

◎ コツ①:「材料を全部そろえてからスタート」

プロの料理人も実践するのが「ミザン・プラス(mise en place)」という考え方。フランス語で“準備を整える”という意味です。材料を切り、調味料を計っておくことで、調理中の焦りや混乱がなくなります。

 

◎ コツ②:「火加減は“中火”を基本に」

強火で一気に火を通そうとすると、焦げたり中が生焼けになったりしやすいです。ほとんどの家庭料理は中火か弱火で十分。火加減を意識するだけで料理のクオリティはぐんと上がります。

 

◎ コツ③:「“黄金比”を覚えておく」

初心者にとって便利なのが、よく使われる味付けの“黄金比”。覚えておくと応用がききます。

煮物の基本比率:しょうゆ1:みりん1:酒1:砂糖1
甘辛炒め:砂糖1:しょうゆ2
酢の物:酢2:砂糖1:しょうゆ1
これさえあれば、多くの和食はバランスの取れた味になります。

 

◎ コツ④:「フライパンは冷たいまま食材を入れない」

特に野菜や肉を炒めるとき、冷たいフライパンに食材を入れて火をつけると、ベチャッとした仕上がりになります。フライパンをしっかり温めてから油を入れ、食材を入れるのがポイントです。

 

◎ コツ⑤:「レパートリーを“3つ”決めて極める」

初心者はまず、「これだけは得意!」という料理を3つ持つと、自信と安定感がつきます。例えば、味噌汁・炒め物・卵焼きなど、毎日使える定番料理を軸に少しずつ応用を加えていきましょう。

 

■ 忙しい人向け:時短・手抜きじゃない“効率的”な料理術

忙しくて料理の時間が取れない人にも、実践できるポイントがあります。

 

● 冷凍野菜・カット野菜を活用する

包丁いらずで時短が叶うだけでなく、旬の栄養を逃さず閉じ込めた冷凍野菜はむしろ栄養価が高いことも。忙しい時の味方です。

 

● 作り置きや「下味冷凍」が便利

週末に食材をカットし、下味をつけて冷凍しておけば、平日は焼くだけ・煮るだけ。「下ごしらえを分割する」という考え方で負担が激減します。

 

■ 料理を楽しむ“心の持ち方”も大切

料理が苦手な人ほど、「正解を出さなければいけない」「失敗は恥ずかしい」と思いがちです。しかし、料理は“実験”のようなもの。毎回うまくいかなくても、少しずつ改善できればそれで十分です。

そして、料理には“人を喜ばせる力”があります。自分や大切な人のために作る食事は、たとえ不格好でも心を豊かにします。

 

まとめ:料理は“苦手”より“コツ”で変わる

料理が苦手なのは、決して才能やセンスのせいではありません。必要なのは、「段取り・火加減・味見・計量」など、ほんの少しの知識と工夫です。

小さな成功体験の積み重ねが、料理を“面倒な作業”から“楽しい習慣”に変えてくれます。まずはレシピを見て、1品だけでいいので丁寧に作ってみてください。それが、あなたの料理上手への第一歩です。

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